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MOURI CHAIR 

「1本の矢を折ろうとすれば容易く折れてしまうが、3本の矢を束ねると容易に折ることはできない。」木の構造が持つ美しさと充実した機能性を要した、最少の構造で快適な使い心地を持ったファニチャーシリーズ。それはまるで一本の樹から削ぎ落とされて生まれたようなデザインである。時を経て、有機的な存在があたかも作為的に形作られる現象を自然界ではしばしば見受けられる。果たしてそれは本当に自然現象なのか、それとも、神の仕業なのか。モウリシリーズは、1本1本が計算された設計のもと成り立ち、素材の持つ美しさ、しなやかさを最大限に活かした究極のデザインである。

WIRE FRAME SERIES

新潟の金属メーカーとの協業で「FRAMES&SONS」という新ブランドを設立。ディレクションからデザインまでを担当。第一弾として「縁側」をテーマにインテリアにもエクステリアにも使用可能なデザインや、様々なアイテムを展開。日本独特の文化から生まれた内でも外でもない曖昧な空間「縁側」。都市で生活しながらも気軽に季節を感じたいと願う人々のため「現在の縁側=テラス」で使用できる家具。季節や天候により室内での使用も可能とする「インテリア」でもあり、「エクステリア」でもある新しいジャンルのファニチャーシリーズです。西洋文化においては境界のアイコンでもあるフェンスをモチーフに境界としての曖昧さを表現。日本と西洋の文化を融合した新たなデイリースタンダードの提案です。

FRAME SERIES

成型合板による前脚と後脚のフレームをベースとしたシンプルな構造の家具。一般的に、椅子の構造は「脚」と「背座」により成り立っている。しかし、私たちはその椅子の原型に改めて疑問をもった。人が座るとき、椅子の前脚と後脚はそれぞれ異なる重力を支えているのではないか。豹が獲物をしとめる際に前後の脚が違う目的で俊敏に活動するように、また車が前後のタイヤへ異なる信号を伝えるように。一見同じ目的と捉えられがちな「脚」の構成を1から見直すことで、次代の椅子のスタンダードとなる原型を作った。また、そこから派生した類型として様々なアイテムへと展開しフレームシリーズを完成させた。